自然はいつも私たちの側にあり、
生命をつかさどる自然の恵みや
癒しを与えてくれます。
しかし時には突然牙をむく。
地震・津波と、
自然のただならぬ猛威を前にして、
我々人間はその過酷な現実を
ただ受け入れるしかないのか。
悲しいけど・・・。
命ある限り明日も生き抜いていくには、
この現実を乗り越えていくしかないのです。
私は竹を研究し
竹に教えられた事があります。
驚異的な生命力と成長力を持つ竹は
決して折れる事はありません。
どんなに風が強くても
決して倒れる事もありません。
また、
どんなに強風に吹かれて風になびいても、
風がやむと、天を貫くが如し、
空に向けてまっすぐに伸びる。
それは何故か?
それは
竹の根っこは地下茎で繋がっているからです。
だからどんなに強い風が吹いても倒れない。
そして、
竹の驚異的な成長力と生命力も
縦横に繋がっている地下茎の賜物です。
地中で縦横に繋がるそれぞれの竹が、
地下茎に芽吹いた筍を
驚異的な速度で成長させるために、
地下茎を通して生命の源となる栄養分を
どんどん供給していきます。
これによって
竹には驚異的な成長力と
生命力が生まれてきます。
東日本大震災や
福島第一原子力発電所での事故は
想像を絶する事態となり、
これらの厳しい現実を受け入れ
克服し復興させていくには
大変辛く険しい道のりとなりますが、
我々国民が一丸となって
手を繋ぎ、支え合い、
復興のための最大限の力を供給していく事は、
きっと、
日本の地下茎となり
節となって
驚異的な成長力と生命力を発揮し
被災された方々や町々が
筍のように
ニョキニョキと驚異的なスピードで再生し
竹のように
生命力溢れる復興を実現していくものと思います。
私たちの手はしっかりと繋がっています。